ポルトガルの影響を受けた文化、世界遺産の多くの建物、大型カジノ、ラグジュアリーリゾートホテル……と、
人気デスティネーションとして多彩な魅力を持つマカオ。
新旧東西のカルチャーがミックスされたこの街のアートに焦点をあて、これまでなかなか紹介されることがなかったマカオのアートスポットに注目してみたい。
取材・文/SEVEN HILLS Premium
世界遺産の街・マカオを味わうのにはずせないエリア、ラザロ地区にある「仁慈堂婆仔屋」。蔦の絡まる門をくぐると、大木を中心とした気持ちよい中庭が広がる。もともと女性用の老人ホームとしても使用されていたポルトガル建築の建物は世界遺産ではないが、政府保護指定の歴史あるものだ。
現在はレストランとショップ、アートギャラリースペースとして利用され、常時、3~4程度のアート展が行われている。マカオにちなんだ展示が多い。この中庭でイベントを行うことも多く、マカオ発のアートスポットの中心的存在。
大きな木が印象的な中庭。最近はファッションショーが行われた
屋外を含めて、さまざまなアート展示が
マカオ半島、ラザロ地区
ギャラリー開放時間:12:00~20:00
(イベントにより異なる)
TEL:(853)2852-2550
マカオ半島のはずれにあるこのギャラリーは民政総署事務所の敷地内にあり、古い牛舎を改装したもの。工房が併設され、地元のアーティストの育成、表現、交流の場として作られた。ワークショップなども随時行われている。どちらかといえば、インディー感あふれる実験的な作品が多い。開館が遅めなので訪れる際はご注意を。
マカオ半島、美副將大馬路
(民政総署事務所敷地内)
開放時間:12:00~19:00、火曜休
TEL:(853)2853-0026
政府文化局が入った1920年代に建てられた建物の一角にある、塔石藝文館。地元アーティストの作品展、海外グループ展など、さまざまな展示を随時開催。今回訪れた時期は、フランスのコンテンポラリーアート展が行われていた。政府が運営していることもあり、これまで紹介した中では最もギャラリーらしいギャラリーだ。
中央は吹き抜けになっており、自然光が入る
同じ並びにある政府運営のマカオ歴史檔案館。現在行っている展示のイベントポスターのセンスの良さが目をひく
アートギャラリーではないが、シノワズリインテリアやヨーロッパとアジアの融合した建物が好きな人なら一見の価値ありの世界遺産である鄭家屋敷。19世紀の思想家・鄭観応の邸宅だった建物で、約8年の大修復を終え、2010年から一般公開を再開したばかり。建物内は意外と広く、フォトジェニックなポイントがたくさんある。